札幌ボランティアプロジェクトがキャンパス内で除草活動を行いました


札幌キャンパスで活動するチャレンジプロジェクト「札幌ボランティアプロジェクト」が1028日に、ヒグマの出没防止対策としてキャンパス内緑地の除草活動を実施しました。本キャンパスがある札幌市南区の南沢地区ではヒグマの出没が相次いでおり、9月25日には本キャンパス内にも出没し駆除されました。ヒグマは茂みに隠れて移動する習性があることから、本プロジェクトでは草丈の高い雑草が多く生育するキャンパス内のグラウンド奥にあたる緑地エリアの除草作業を企画しました。 

当日はメンバー約10人が参加。初めに札幌市環境局の職員からヒグマの行動パターンや除草時の生態系保護への配慮の必要性といった注意点を聞き、生物学部生物学科の河合久仁子教授(北海道地域研究センター)の指導も受けながら除草に臨みました。学生たちは鎌や剪定鋏を手に草木の生い茂る斜面に取り付き、熱心に草を刈って視界を確保していきました。メンバーの小林昴太郎さん(生物学部生物学科1年次生)は、「学生の中にはヒグマを意識せずにキャンパスライフを送っている人もいますが、学内でも観察されています。この活動が多くの学生や教職員の皆さんのためになれば」と話し、リーダーの高橋拓輝さん(同2年次生)は、「ヒグマはもうすぐ冬眠に入りますが、その直前はエサを求めてヒトのいるエリアにも出没すると聞き、今回の除草活動を立案しました。プロジェクトではヒグマの出没対策を学ぶ勉強会も計画しています。キャンパスの安全性確保に向けて来春も除草を続けていきたい」と意気込みを語っていました。

なお、プロジェクトでは今回の除草活動の経験や勉強会で得た知見をもとに、12月2日(土)には札幌市立南の沢小学校で行われる地域ふれあい事業「集まれ!みんなで遊ぼうよ」の一環として、ヒグマの生態について児童向けに解説する環境教育活動も実施する予定です。