代表者挨拶
学長補佐(学長室担当)
工学部機械システム工学科 教授
木村 英樹
地球温暖化による気候変動、世界的な食料不足、格差の拡大など、グローバル社会の中で様々な課題が深刻化しています。これらの課題について、多様な立場から様々な意見を取り入れ、解決に向けて一歩踏み出す必要があります。
本学ではSDGsに対応した取り組みとして、以前よりQOL (Quality of
Life)の実現に向けた活動を行ってまいりました。たとえば、カーボンニュートラルを目指した研究として、太陽エネルギー、水素エネルギー、海洋エネルギー、風力エネルギーから、エネルギーハーベストなどの幅広い分野で高い成果を挙げてきました。しかしながら、本学の事業活動の中で発生するCO2排出量は、現時点では十分に抑え込めているとは言えない状況にあります。
本学は2021年度よりカーボンニュートラルプロジェクトを立ち上げ、その中に「サステナビリティレポート」、「環境教育(CN人材育成)」、「ゼロカーボンキャンパス(CN宣言・ロードマップ検討)」の3グループを発足させました。まず、本学の現状を理解するところから始めたいと考え、主要キャンパスにおける電気・ガス・石油エネルギーからの消費量及びCO2排出量の算出に取り組むことにしました。また、本学におけるカーボンニュートラルの達成に関連した取り組みを一同にまとめることで、学内外に発信することを目的とした「カーボンニュートラル&SDGsサイト」を立ち上げることにしました。
カーボンニュートラルの実現は成し遂げなくてはならない目標ではありますが、決して容易なことではありません。まずは一歩目を踏み出したところですが、今後も引き続き、実行計画の策定を進めるとともに、カーボンニュートラル達成に向けたロードマップを作成・公開するフェーズに移行したいと考えております。