「TOKAIグローカルフェスタ2023」を開催しました


湘南キャンパスで1014日に、「TOKAIグローカルフェスタ2023」を開催しました。神奈川県平塚市、秦野市、伊勢原市、中井町、北海道根室市と連携して大学を市民に開放するオープンキャンパス型のイベントです。6回目となる今回は、各カレッジやセンターごとに40を超える多彩なプログラムを実施し、約2500名が来場しました。

 

3号館と14号館、第2実験実習棟では「親子で楽しむ防災広場」を開催し、平塚市消防本部の協力を得てはしご車搭乗体験や救出訓練、AED講習などを実施。建築都市学部土木工学科の梶田佳孝教授の研究室が消防車や救急車のペーパークラフト、ぬりえといったワークショップも行いました。同じく14号館で実施したドクターアキヤマこと秋山泰伸教授(工学部)と学生による「君も名探偵!?ドクターアキヤマと一緒に科学の力でなぞを解く」では、指紋採取や書いた文字が消える実験など6つのブースで参加者が科学の不思議を体験。東海大学アマチュア無線クラブによる体験会「アマチュア無線体験教室」では、参加者が全国の愛好家と交信しました。

 

 

 

児童教育学部は14号館で「遊んで駄菓子をゲットだぜ!」と題し、輪投げと射的で得たポイントを架空のお金に変えて駄菓子をもらえる企画を展開し、初出展ながら大盛況。昔遊びも体験してもらおうと、けん玉や紙相撲のコーナーなども設け、装飾も全て手作りしました。リーダーの今村昌輝さん(2年次生)は、「子どもたちに声をかけるときは目線を合わせる、分かりやすい言葉で伝えるなど、学生側も学ぶことがたくさんありました」と充実の表情を見せていました。また、「世界一行きたい科学広場」では、チャレンジプロジェクト「サイエンスコミュニケーター」が科学実験ショーや工作教室行い、健康学部の「健康を学ぼう」では食事のバランスチェックや「立ち上がりテスト」で来場者の健康状態を測定しました。 

 

1号館では教養学部芸術学科の学生と教員らが「TOKAIアートフェア」を開催し、小田原の木工所で出るユニークな形の木くずを組み合わせてオブジェをつくるワークショップは大勢の親子連れでにぎわいました。また、館内では教養学部の田丸智也准教授が「大学所蔵のジャズレコードを用いた名盤解説と試聴会」をテーマに、高音質オーディオと貴重なレコードを用いて名盤の視聴と解説。10号館で開いた「世界めぐり」では、チェンバロの演奏体験や芸術学科の学生たちによる演奏発表会を行いました。同じく芸術学科の檜垣智也准教授と筧菜奈子講師、有志学生によるパフォーマンス「音をきいて、絵をえがこう」や、人間環境学科の岩本泰教授のゼミ生と、株式会社イケヒコ・コーポレーションが「持続可能なライフスタイルを考えよう」で自然素材を学ぶワークショップを展開したほか、同社のい草ヨガマットを使ったヨガ教室を開講しました。

 8号館で開催した「国際フェア」では、留学生や外国語を学ぶ日本人学生たちが14の地域を紹介するブースを展開。各地域の伝統的なゲームの体験や装飾品づくりのほか、スタンプをオリジナルポストカードと交換できるスタンプラリーに子どもたちは、「次はどこの国に行こう?」と目を輝かせていました。また、同館のロビーでは教養学部人間環境学科の北野忠教授の研究室が大学近くを流れる金目川に生息する生物を展示した「金目川ミニ水族館」を、藤吉正明教授の研究室が草木を使って楽しむ「環境教室」を開いたほか、会場の入り口ではチャレンジプロジェクト「東海大学人力飛行機チーム」(TUMPA)が「人力飛行機展示&パイロット体験」も行いました。

芝生広場Paletteパレットではスポーツプロモーションセンターと体育学部が「芝生広場で遊ぼう!」と題して多彩な企画を実施。ヨガやノルディックウォーキングのほか、ボッチャやバスケットピンポン、ボックスホッケーといったニュースポーツの体験コーナーは体育学部生らも指導に加わり、大人も子どもも歓声を上げて楽しんでいました。午後からは、陸上競技部跳躍監督の醍醐直幸講師(体育学部)による「走り方のコツ教えます!」コーナーも開設。参加した子どもたちは、頭上にコーンを乗せて姿勢を整えて走る練習や手の振り方などのポイントを教わっていました。また、昼食の時間帯を中心に「北海道根室産さんま祭り」も開催し、根室市や学長室の職員らが炭火で焼いた新鮮なサンマと肉厚のホタテが特別価格で提供され、多くの来場者が舌鼓を打ちました。

松前記念館では、ティーチングクオリフィケーションセンター(TQC)が「TOKAIミュージアム&ライブラリーフェア」と題して、2つの企画を実施。館外では平塚市中央図書館の協力で「1日ミニ図書館」が開設され、ビブリオバトルや読み聞かせ、リサイクル本の販売、オリジナルのしおりづくりコーナーを設けました。館内ではTQCの篠原總准教授と学芸員を目指す学生らが指導する「博物館で日本画」と題したコーナーを開設。参加者たちは日本画に使う「岩絵の具」で小さな団扇に絵を描きました。小池瑠栞さん(理学部4年)は「子どもたちの楽しそうな表情から博物館や美術館の体験型イベントの可能性を感じるとともに、その魅力を多くの人に伝えることも学芸員の大切な役割だと思いました」と話しました。大好きなリンゴをモチーフに絵を描いていた子どもが「キラキラ光るラメの絵の具も使えて楽しかった」と話すと、保護者は「大学ならではの専門的な道具を使い、貴重な経験ができました」と笑顔で話しました。

 

 

 富士見通りでは情報理工学部情報メディア学科の小坂崇之准教授と学生たちによるバルーンアート「Trick or balloon(トリック オア バルーン)」に長蛇の列ができ、1、2号館で行った「湘南マルシェ」では地元の団体や飲食店による軽食販売やワークショップに多くの来場がありました。学長室部長(地域連携・教育支援担当)の池村明生教授(教養学部芸術学科)は、「コロナ禍での中止を挟み6回目の開催を迎え、イベントが地域の皆さんに浸透してきているように感じています。今年度はカレッジごとに企画をまとめ、教職協働で取り組むとともに、例年以上に多くの学生たちもスタッフとして参加して盛り上げてくれました」と話していました。