「秦野名水フェスティバル」の運営に協力しました


東海大学では8月5日に、クアーズテック秦野カルチャーホールで開かれた「秦野名水フェスティバル」の運営に協力しました。名水フェスティバルは、水循環基本法で8月1日に定められた「水の日」に併せて、秦野名水の魅力を発信しようと毎年開催されているもの。当日は、工学部応用化学科の秋山泰伸教授や教養学部人間環境学科自然環境課程の北野忠教授、チャレンジプロジェクト「Global Innovation Project(GIP)」のメンバーらが「水」をテーマにした多彩なブースを出展し、会場を盛り上げました。

 

秋山教授は応用化学科の学生とともに、「ドクターアキヤマの名水科学実験SHOW and LABO」を開催。SHOWでは、水や洗濯のりを使ったスライムづくりのほか、空気砲や液体窒素を使った数多くの実験を1時間にわたって披露しました。LABOでは、学生たちが終日、様々な科学実験を実際に体験できるブースを運営して来場した子どもたちとふれあいました。阿部優菜さん(3年次生)は、「子どもたちが一つひとつの実験に目を輝かせてくれて、とてもやりがいを感じました。分かりやすく説明するためには、自分自身がそれぞれの化学反応を理解しておく必要があるので、私たちにとってもいい勉強の場になりました」と話しました。秋山教授は、「応用化学科では、子どもたちに理科の魅力を伝えようと数多くの科学イベントに協力しています。今回のイベントでは、初めて子どもたちの前に立つ学生もいましたが、楽しみながら貴重な経験を積めていました」と語っています。

北野教授や研究室に所属する学生たちは、秦野の里山に生息する生物を展示する水族館「SATOYAMA AQUARIUM」を設営しました。このイベントに向けて生物の採集に取り組んだ学生たちは、魚類や爬虫類など約30種類の生物を展示。実際に生き物に触れられるタッチプールも設け、多くの親子連れが足を運んでいました。北野教授は、「学生たちにとっても自身の研究を多くの人たちに伝える中で、さまざまな学びを得たと思います」と話し、油井琉星さん(4年次生)は「地元地域にも多種多様な生き物がすんでいることを知ってもらいたいと準備を進めてきました。子どもたちには、生き物への興味や環境保全の大切さなどに気づいてもらえたらうれしい」と笑顔を見せていました。

SDGsをはじめとした社会的課題の解決を目指して活動するGIPからはARTSDGsを表現するグループ「SARTs」が参加しました。水を連想させる青色をつかったポーリングアート制作体験教室を開催。ポーリングアートは、粘度の高い絵の具をキャンバスにたらしこみながら描く作品で、液体の予測できない動きが表現する美しさと同じ作品が作れない希少性から、近年人気が高まっています。プロジェクトリーダーを務める早川大地さん(政治経済学部3年次生)は、「秦野の美しい水について知ってもらいながら、家に作品を飾ることで日々の生活でも環境美化への意識を持てるような企画を準備してきました。ポーリングアートは、手軽に短時間で完成させられるだけでなく、同じ作品が二度とできない偶発性の高い技法なので、自分だけの作品づくりを多くの人に楽しんでもらえてよかった」と話していました。