「ユネスコスクール関東ブロック大会」が実施されました


湘南キャンパスで7月30日に、「ユネスコスクール関東ブロック大会~ユネスコスクールの3つの柱~」が実施されました。教養学部が所属している「ユネスコスクール支援大学間ネットワーク」(ASPUnivNet)は、ユネスコの理念に基づいてグローバルなネットワークを活用した新しい教育内容や手法の開発、発展を目指すユネスコスクールの活動支援に取り組んでおり、大学の持つ知的財産の提供、国内外の教育機関とのネットワークづくりの促進などを主な活動内容としています。関東ブロック大会は、ASPUnivNetに加盟する関東地区の大学が主催して2019年度から開かれており、今年度は国際学部の小貫大輔教授を中心に教養学部、国際学部、児童教育学部、スチューデントアチーブメントセンターに所属する教員らが運営を担当しました。当日は、ユネスコスクール加盟校や、加盟を目指すユネスコスクール・キャンディデート校の教職員や生徒ら約200名が参加しました。

 

初めに、児童教育学部の山本康治学部長が、昨年度新設された同学部の歩みを紹介。「乳幼児期の保育・教育から小学校教育までの幅広い学びを通して、多様な子どもに対応できる人材を育成したいと考えています。本日は、初等中等教育におけるユネスコスクール加盟校の活動内容を共有するとともに、具体的な今後の教育活動について意見交換してもらいたい」とあいさつ。続いてユネスコスクール事務局も務める公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター(ACCU)の藤本早恵子氏が、昨年度から新たに導入された「ユネスコスクール定期レビュー」を解説しました。その後、ユネスコスクールに加盟する7校の教員、生徒が登壇。「環境教育」「国際理解教育・多文化教育」「平和・人権・ジェンダー平等教育」といった、ユネスコスクールに求められる「3つの柱」に基づいた教育の実践例を部門ごとに紹介しました。各部門の発表後には数名のグループに分かれて活発な意見交換が行われ、発見した共通点や今後の課題をグループごとにまとめて会場全体でのディスカッションを実施しました。また、当日は関東ブロック大会と並行して、各校の生徒や団体が、独自の活動に関するポスター発表を行ったほか、来年1月に湘南キャンパスで開催予定の「UNESCOユースセミナー」のミーティングも行われました。

 

小貫教授は、「今回は、ユネスコがSDGsの目標達成に向けて提示している『3つの柱』の重要性について、参加者にしっかりと伝えられるような内容を目指しました。それぞれの取り組みを紹介してもらうだけでなく、ディスカッションや発表といったグループワークも取り入れ、充実した時間になったのではないかと思います」と話しました。参加者からは、「ユネスコスクール加盟に向けて非常に参考になりました」「さまざまな地域で教育に携わる方と意見交換できるいい機会になりました。今後の大学生活での学びにつなげたい」といった感想が聞かれました。