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公開日:2023/08/30
東海大学ソーラーカーチームのBWSC2023参戦体制発表会を開催しました
湘南キャンパスで活動するチャレンジプロジェクト「東海大学ソーラーカーチーム」では、今年10月にオーストラリアで開催される世界最大級のソーラーカーレース「Bridgestone World Solar Challenge 2023」(BWSC)への参戦に向けて、8月29日に東京都小平市のBridgestone Innovation Parkで参戦体制発表会を開催しました。同日に行われたBWSCタイトルスポンサーである株式会社ブリヂストンによるイベント「Bridgestone Solar Car Summit 2023」の第二部として実施したものです。
本学ソーラーカーチームは、オーストラリア北部のダーウィンを出発し、過酷な砂漠地帯を通過し、南部のアデレードにいたる約3000kmのコースで2年に1回開催されるBWSCに1993年から参戦。2009年と11年の大会で2連覇を成し遂げています。19年大会では僅差で準優勝となり、世界一奪還に向けて活動を展開していましたが、21年大会は新型コロナウイルス感染症の世界的拡大を受けて中止となっていました。4年ぶりの開催となる今大会に向けて、ブリヂストンをはじめ東レ株式会社や大和リビング株式会社など国内外のさまざまな企業から全面的なご協力を受け、新型マシン「2023年型Tokai Challenger」の開発を進めてきました。
発表会では、新型マシンのお披露目に続いてまず本学を代表してチーム監督も務める木村英樹学長補佐(工学部教授)があいさつ。協賛企業や関係者への謝辞と共に1993年の同大会参戦から始まった本学ソーラーカーチームの歴史をはじめ、ソーラーカー開発の意義を紹介し、「参戦には卒業生や企業のエンジニアといった方たちの指導があり、学生たちの成長の場となっています。この活動を通じて大学として教育・研究のレベル向上を図り、社会に貢献していきたい」と語りました。
本学チームをご支援いただいているスポンサー企業からのあいさつでは、東レ株式会社トレカ事業部門産業材料部部長の加々尾信郎氏、大和リビング株式会社取締役経営企画部長の渡邉光昭氏から学生たちに激励のメッセージが送られたほか、マシンのボディ製作を手掛けた東レ・カーボンマジック株式会社代表取締役社長の奥明栄氏が車体の完成に至る過程や、ホイールに用いられた新技術について紹介しました。
さらに、ソーラーカーチームの佐川耕平総監督(工学部講師)と学生代表の宇都一朗さん(大学院工学研究科2年次生)が、車両技術とチーム体制を説明。宇都さんは「大学と企業が共同開発したマシンで、BWSCのタイトル奪取を目指します」と力強く決意を述べ、佐川総監督はレギュレーションへの対応や三輪の採用といった新型マシンの特徴を披露し、「性能の限界への挑戦、走行安定性の確保、環境への配慮といったデザインコンセプトで製作を進めてきました」と語りました。また、最後に株式会社ブリヂストンモータースポーツ部門長の堀尾直孝氏から、「BWSCでの上位進出には車両の性能はもちろん、チーム力が重要です。前回19年大会の東海大チームは、そのチーム力を発揮して後方から徐々に順位を上げて準優勝まで至りました。23年大会ではすべてのチームが同条件の太陽電池を用いることになり、さらに熱い戦いになると考えられます。大きな目標に挑みつつ、日常では得られない貴重な経験を積んでください」と学生たちへの期待が語られました。
終了後には、Bridgestone Innovation Park内のテストコース「B-Mobility」に会場を移し、試走も実施。報道陣や関係者らが見守る中、学生ドライバーの岡本陽佑さん(大学院工学研究科1年次生)がステアリングを握ったマシンは快調に周回を重ねました。
なお、Bridgestone Solar Car Summit 2023第一部では、チーム監督を務める木村英樹教授(学長補佐・工学部)が講演しました。詳細は以下のリンクをご覧ください。
Bridgestone Solar Car Summit 2023第一部でソーラーカーチームの木村監督が講演しました(東海大学オフィシャルサイト)