東海大学ソーラーカーチームが「ワールド・エコノ・ムーブ」で好成績を収めました


チャレンジプロジェクト「東海大学ソーラーカーチーム」が42728日に、秋田県・大潟村ソーラースポーツラインで開催された電気自動車の省エネルギーレース「ワールド・エコノ・ムーブ」(WEM)に出場しました。同じバッテリーを使って16kmのコースを走行し、その距離を競う鉛蓄電池部門オープンクラスに「ファラデーマジック2」で臨み、大学生らを対象としたカレッジクラスで優勝。企業チームも参加した総合クラスでは5位になりました。また、市販されている電動式のミニカートで走行してその距離を競う「エコノムーブ・ライト」にマシン「INAZUMA Ⅶ」で出場し、見事に優勝しました。

 

メンバーは27日の朝に現地入り。同日の整備中にファラデーマジック2のモーターコントローラーに不具合が出ましたが、翌日までに改善して無事にレースに出場すると、2時間で約67kmを走行しました。ドライバーを務めた江上愛瑚さん(工学部2年次生)は、「初めてドライバーを任せてもらい、緊張もしましたが無事に走り切れてよかった。まだまだ技術が足りず、総合結果には満足できていませんが、この経験を今後の活動に生かしていきたい」と話していました。

 

また、エコノムーブ・ライトではレース開始直後から2番手でレースを進め、終盤に逆転。2位とわずか300m差ながら、16kmを走って優勝を決めました。ドライバーの亀田悠貴さん()は、「エネルギー残量やほかのチームのマシンの様子を見ながら落ち着いてレースを進められました。少し緊張もしましたが、優勝できてうれしい」と振り返りました。

 

今大会の学生リーダーを務めた芳野颯太さん(情報理工学部3年次生)は、「初めて大会に出場するメンバーも多く、いい経験が積めたと感じています。3月からキャンパス内で走行練習を重ねてきた成果も出せました。一方でアクシデントもあり準備の重要性や状況判断能力などを身に付けなければならないと反省しています」と語り、佐川耕平総監督(工学部講師)は、「この大会には学生たちの基礎技術の習得やレース経験養成を目的に毎年出場しています。今年はWEMカレッジクラスとエコノムーブ・ライトで優勝することができましたが、学生たちにはまだまだ課題もあります。この経験をキャンパスへと持ち帰り、ソーラーカー開発や今後の大会への糧にしてほしい」と期待を話していました。