環境サステナビリティ研究所の二ノ宮リム研究員がSDG-UP公開シンポジウムに登壇しました


環境サステナビリティ研究所の二ノ宮リムさち研究員(※当時=スチューデントアチーブメントセンター教授)が3月29日に、東京都・国連大学本部ビルで開催された「SDG-UP公開シンポジウム」に登壇しました。SDG-UP(国連大学SDG大学連携プラットフォーム)は日本と世界の持続可能な発展に貢献することを目的に、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)が中心となって2020年に設立。SDGsの達成に向けて積極的に取り組む意欲のある日本の大学が連携できる場として、本学を含む29大学が参画しています。UNU-IASが主催した今回のシンポジウムは、SDG-UP参加大学とサステイナビリティの取り組みについて議論し、大学、教職員、学生の行動変容に繋げる活動を探ることが目的。オンラインでも配信され、約200名が参加しました。

写真提供=UNU-IAS

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初めに、国連大学のチリツィ・マルワラ学長が主催者を代表してSDG-UP設立の経緯などを説明し、同シンポを後援する文部科学省大臣官房国際課長の北山浩士氏が来賓あいさつとして今後への期待を語りました。二ノ宮リム研究員は第1部として行われたパネルディスカッション「大学のサステイナビリティ活動の最前線」に登壇。SDG-UPの各分科会を代表して、4名の教員ととともにそれぞれの活動を報告しました。二ノ宮リム研究員はSDGカリキュラム分科会を代表して22、23年度にSDG-UPが認定する一般教養科目として開講した「国連SDGs入門―『行動の10年』のためのサステナビリティの学び」について説明。「本授業は、参加する各大学や教員の特色・強みを生かした講義動画の視聴とディスカッションで構成しています。単一の大学では用意できない幅広いテーマを盛り込むことができました。学生たちに実施したアンケートでは、授業の学びを生かし、周囲を巻き込んだ日常の行動や、キャンパス内の課題などへの意識、学内外の社会貢献活動への参加促進につながった事例が見受けられました」と話しました。また、持続可能な開発のための教育「ESD」の理念にも触れ、今後の教育活動への期待と展望を語りました。

写真提供=UNU-IAS

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その後は、UNU-IASアカデミックプログラムアドバイザーの勝間靖氏の進行で、登壇した5名の教員によるパネルディスカッションを実施。二ノ宮リム研究員は「大学がサステナブルな社会に向けた変革の主体として自らが変容していくことの重要性を再認識しました」と話しました。また、第2部では「参加大学所属学生のサステイナビリティ活動紹介」も行われ、2030年に迎えるSDGsの目標達成に向けた活発な議論が繰り広げられました。