ミニデイサービスで運動指導を行いました


健康学部健康マネジメント学科の授業「フィールドワークB」を履修している学生たちが1121日に、厚木市小鮎地区の古松台自治会館で開かれた「古松台・南千頭・アメニティヒル地区 第259回『ミニデイサービス』」で運動指導を行いました。身近な課題を発見し、自主的な調査・研究を経て解決を目指す授業で、「地域福祉」をテーマに選んだ学生2名が妻鹿ふみ子教授とともに企画。当日は、デイサービスに通う75歳以上の地域住民とボランティアスタッフら約20名が参加しました。 

同地区では1カ月に1回程度、小鮎地区地域福祉推進委員会が主催してミニデイサービスとしてさまざまな企画を実施しています。今回は、授業を履修している小川琉生さん(3年次生)と関根朋香さん(同)に加え、中野いずみ教授のゼミで高齢者の居場所・交流の場について研究している加藤雅大さん(4年次生)が参加しました。初めに、学生たちが身体的機能や認知機能の低下が見られる「フレイル」と移動機能が低下している「ロコモティブシンドローム」、筋肉量が低下する「サルコペニア」について説明。中でも「ロコモになると、骨や間接、筋肉、神経などの機能が低下することで、足ったり歩いたりすることが難しくなりますが、運動を続けていけば改善できます」と解説しました。続いて、「片脚立ちで靴下がはけない」「家の中でつまずいたりすべったりする」といった「ロコチェック」を実施し、椅子から両足や片足で立ち上がれるかを測る「立ち上がりテスト」を行った後、学生たちがロコトレを実演。つま先立ちでかかとを上げ下げするヒールレイズ、手を前に伸ばした状態でのスクワット、手を腰に当てて一歩前に踏み出して腰を落とすランジを参加者も一緒に体験しました。最後に学生たちが、「一つひとつは簡単な動きですが、続けていけば足の筋肉がついてきます。ぜひ継続的に取り組んでください」と語りました。 

その後は、ミニデイサービスの企画として行われた押し花も一緒に体験し、参加者と交流しました。小川さんは、「有賀誠司教授のゼミに所属し、運動系の資格も取りたいと考えているので、授業でもロコモやフレイルについて学んでいます。若いうちからトレーニングをしていなくても、ロコモは簡単な運動で改善できます。少子高齢化が進む中、健康で長生きできるような取り組みを考えていきたい」とコメント。関根さんは、「始まる前は緊張していましたが、楽しい雰囲気で積極的に取り組んでくださり、私自身も楽しめました。運動機能の低下は心理的、社会的にもふさぎ込んでしまいがち。今日の経験を通じて、自分の住んでいる地域でも同様な取り組みができれば」と語りました。妻鹿教授は、「高齢化や少子化という言葉は日々耳にしていると思いますが、実際に何がどう大変なのかを知り、助け合いながら次の時代を担っていく必要があります。学生たちは多世代交流を通して、多くのことを学んでくれたのでは」と話していました。